- HAKUYASU -
所在地:東京都文京区
設計 :2006.03〜2006.07
施工 :2006.07〜2007.04
用途 :店舗
延床 :84.45m2
長年この場所で営んできた老舗の花屋の建て替えの計画である。東京都内の駅前という立地で、街に寄与する場となるようにオーナーと共に模索した。
また、先代の建物がそうであったように、時間の経過と共に街に溶け込んでいく店舗を目指した。そこで仕様する素材は、石、鉄、耐候性鋼、ステンレス、木、タイルといった素材を選定している。
1Fのフラワーショップは、ボーダー状の御影石を小端積みした外壁で囲われ、内部はウリン材の床と天井、マコレ材の壁材で構成されている。フラワーキーパーを店の中央部に配置することで、限られた面積の中で回遊動線を確保し、4面の壁面をディスプレイやショーウィンドウとして利用することができる。そして店内のカウンター上部のガラススクリーンとファサードガラスに奥行きを持ちながら投影される2つの映像は、街の人々に環境的なイメージやメッセージを投げかけるものである。
また建物は上部が賃貸マンションであるが、その建物の2,7,9,10階の道路側壁面、屋上を水耕栽培による緑化スペースとして計画し、将来的に道路側壁面が緑のスクリーンとして形成されることを目論んでいる。
1Fフラワーショップ内の切り花や鉢植えされた植物、壁面緑化や屋上緑化による樹木、店内外でゆらめく映像といったリアルとヴァーチャルを混合させながら植物を建築に配置していくことは、「花屋」を基盤にして拡張した姿である。
そしてこのプロジェクトは一つの店舗が都市に対して環境的なメッセージを送ることを試みる継続的な実験である。