- Io -

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所在地:大阪市堺市
設計 :2002.10〜2004.03
施工 :2004.04〜2005.10
用途 :専用住宅
延床 :162.40m2
構造 :鉄筋コンクリート造
階数 :地上2階

敷地は大阪堺市内の住宅密集地に立地する。母屋に隣接して息子夫婦と子供2人が暮らす家である。燐棟が近接する都市的な環境故に、通常の住宅の様に敷地内に建物と庭をつくる構成ではなく、法規制が許す限り建物のヴォリュームを大きく確保し、従来の外庭の替わりとなる土間スペースを建物の南北を分断するように計画した。この建物内部に生まれるヴォイドスペースは、室内であるが庭の役割をも果たす。そこは時には子供の遊び場となり、時には近隣とのコミュニケーションスペースともなる。

1階には、日中は使用頻度の少ない夫婦の寝室、子供の個室といったプライベートスペースを配置し、3つの中庭によって十分な採光が確保できる2階を家族スペースとしている。「Io」では、住宅を家族各メンバーの集合住宅として考え、各個室が土間スペースを介して直接外部と接続する構成としている。これは将来子供が自立していくことを前提に、各メンバーが家族スペースでのコミュニケーションを選択できるようにしている。同時に各メンバーが完全に個に閉ざすことなく、互いの存在を認識できるように、プライベートスペースと家族スペースには適度な距離感を持たせ、個室の土間側は、全開することも可能な半透明ポリカーボネートの引戸としている。

将来的に敷地の南側に建つ母屋が立て替えることがあれば、別棟でありながらヴォイドスペースである土間が連続して計画されればと考える。この各々の住宅に内包される外部環境に近い土間スペースを介して、2つの世帯間だけでなく、2世帯を超えた家族の各メンバー、近隣住民、友人達等ここに関わる人々が皆フラットに関係性を築ければと願っている。
© Kaori Ichikawa

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